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米粉でつながる地域交流

大柿村ほたるの里より処の「国産野菜の米粉クッキー」 事例① 栃木県栃木市都賀町大柿

栃木県下都賀郡都賀町大柿地区の山あいを流れる逆川では、4kmに渡り蛍が乱舞しています。その清流で育まれた地元産お米「清流さかさがわ米」から作った米粉、そして豆乳、さらに「ほうれん草(国産)」、「かぼちゃ(国産)」、「黒ごま」をそれぞれ加わえてからだに優しい健康的なお菓子をプロデュースいたしました。 小さなお子様からお年寄りまで安心していただける大柿村の米粉クッキーです。

大柿村米粉クッキー
大柿村米粉クッキー
フードソリューションの写真
フードソリューションの写真

地元産コシヒカリ
天然のホタルが生息するきれいな水で作られた地元産コシヒカリ「清流さかさがわ米」を米粉にしています。

腹持ちがよくヘルシー
少量でも満足感がありますので、おやつにも最適。食べ過ぎることなくヘルシーです。

米粉×健康食材
健康を考えて豆乳ときび砂糖をベースにほうれん草、かぼちゃ、黒ごまを使いました。 野菜は米粉との相性も良く優しい味わいです。添加物、保存料など一切使っていません。

やさしい食感
小麦粉にはないサクッとした食感は、お子様やお年寄りの方にも優しく、お茶やコーヒーなど、どんな飲み物ともよく合います。

「フードソリューション2009」(東京ビックサイト)での展示を目標に開発いたしました。地元の方もお菓子作りは始めてでしたが、これまでなかったコンセプトと美味しさが試し販売段階から評判となりました。1ヶ月に1500個セット以上の注文を受けるなど、町のPRのお土産としても活用され、少しづつ広がりを見せてきています。

今後、周辺の休耕地を利用した農産物の栽培や美しい環境を背景に安心安全、地産地消をテーマに「大柿村(都賀町)ブランド」の商品開発にも取り組み、さらに若いアーティストの参加やさまざまなイベント企画を通して町の活性化を目指しています。

大柿地区とは
首都圏からのアクセスも1時間ほどで便利に関わらず、夏の夜には数え切れないほど大量のホタルが飛び交うきれいな自然がまだまだたくさん残っています。そのような環境で育ったお米や新鮮な野菜を「大柿村ほたるの里より処」では毎日地元の人の手によって販売しています。近くには800種以上の草花を楽しめる「花之江の郷」、散歩コースに最適な「大柿花山」などの自然に親しめる施設やコルフ場なども多く週末は訪れる人でにぎわっています。

painted by HAMU

儀明の棚田とリソファリーナ「棚田ボウル」 事例② 新潟県十日町市松代

新潟県十日町市松代儀明の棚田で魚沼産コシヒカリを作っている生産者の方と、料理研究家・今別府靖子と若いアーティストのHAMUさんとが町おこしも兼ねて協力しあい「棚田ボウル」という米粉の洋菓子を作りました。3年に1度の大地の芸術祭のタイミングに合わせて地元・松代の「まつだい農舞台」のミュージアムショップで販売を始め、訪れた人々のお土産として大変好評をいただきました。

「棚田ボウル」の写真
「棚田ボウル」の写真
稲刈り風景
稲刈り風景

生産者の方は長年、棚田で魚沼産コシヒカリを作り続け、儀明地区の区長や農業委員を努めるなど地域活性化のために日本の今後の農業のありかたも視野に入れながら活動しています。 今年の春にご縁があり、その棚田で田植えをさせていただいたことから交流が始まりました。

アーティストのHAMUさんは、私の米粉レシピ本やリソファリーナのパッケージ絵をいつもお願いしている間柄で、米粉についても早くから広く理解があり、また農村や農業にも関心が高くアートを通して人々良さを伝える事ができないかと考えていました。今回、生産者の方とさまざまな事をお話しているうちに、「松代には魚沼コシヒカリはあるが、お土産としてこれといったお菓子がない、今までに無いようなものが作れないだろうか」という提案がありそれならということで元々持っていたコンセプトである米粉+豆乳、(これは、米粉=ごはん+大豆製品(豆乳)=お味噌汁という日本型食生活の基本型)に国産野菜を加え、美味しさと健康を兼ね備えたお菓子を魚沼産コシヒカリで開発することにしました。また、HAMUさんには化粧箱の上面には棚田をテーマに、側面には棚田の四季を描いてもらいアートを感じるデザインは、今の時代に必要な癒しと新しい魚沼産コシヒカリ商品を連想させるものとなっています。

最初は本物の魚沼産コシヒカリがいつまで手に入るか不安だったので期間限定の特別バージョンにしようとと考えていましたが、生産者の方が魚沼産コシヒカリの供給も最大限協力しますので心配しなくてもいいとおしゃっていただいたので継続しての販売計画もも安心出来るようになりました。 コストのかかる棚田のお米を原料としなくても確かに商品は作れるのですが、儀明という土地にしっかり腰をおろし、地域のためになることなら自分の時間も削り、自然に対する深い知識とその恵みに感謝しながら誇りを持って生きている姿には感動がありました。その生産者の方のの作ったお米だから是非使いたくなったのかもしれません。直接田植えをさせていただいただけではないと思いますが、いつのまにか儀明という場所にもいとおしさを感じるようになっていました。もちろん理想だけでは大変な事になってしまいますので、米粉に加工する製粉会社とも特別に交渉して、ブランド米であっても採算の合うラインまで下げるなどバックグランドでの努力も欠かさないようにしてビジネスとして続くものとなっています。

米粉の普及のもう一つの方法として地域性を出して展開して行く流れがあります。これには、町おこしという名目で大きな予算が必要であったり、組織がないと動けないといった印象がありますが、最小限の予算、人員でもそのコンセプトと求められているものが間違っていなければ助成金や人員に頼らずともそれぞれの専門分野が深く協力しあい、お米作りから商品の販路まで1本のラインを結びつけることができれば決して実現不可能なことではないと思います。